金峰山山梨県甲府市黒平町 金峰山(金櫻神社奥宮 五丈岩) |
2018年10月31日、中央高速の勝沼ICを降り、ひたすら急坂を登っていった。
朝9時少し前に、標高2360mの大弛峠(おおだるみとうげ)の登山口に到着。
予想よりちょっと寒いな、と温度計を見ると、何と-1℃。
いくらこの標高とはいえ、10月に普通に車で行ける車道上で
氷点下になるとは思わなかった。
案内図で、おおよその道順を確認。
西側の瑞牆山荘登山口から行くルートもあるが、
標高差が1000m以上、上り4時間以上とかなりきつい。
瑞牆山側は、途中大日岩、千代ノ吹上などの見どころも多いのだが、
標高差約200m、上り2時間半ほどという大弛峠側ルートを選んだ。
登山道入ってそうそうから、霜柱だらけであった。
氷点下だから当然と言えば当然だが、日が昇った後も融けていなかった。
天気は良かったのだが、風が非常に冷たく、手袋も欲しいくらいだった。
だが、ところどころ木々の間や稜線近くからは、
富士山がきれいに見えて、気持ち良く進めた。
と言っても、フル装備登山ではないものの、
結構きついハイキングで、
途中、休み休み進まざるを得なかった。
更に、普通の登山道だけでなく、こんな岩場もあり、
進み方に困る場面もあった。
岩がかなり滑りやすいので、靴底のしっかりした登山靴が必須。
同時に、比較的滑りやすい岩なのに、素手でさわるとザラザラしており、
軍手でもいいので、手袋もあった方がいい。
登山口から約2時間でほぼ頂上まで到着したが、
そこから五丈岩までが意外と大変だった。
手前に大きな岩場が続き、道がない。
大体の見当で進むが、岩が大き過ぎて昇れないし降りもできないし、
少し戻って別ルートを探す、みたいなことが何度か続いた。
五丈岩 |
ようやく五丈岩に到着!
予想以上に大きかった。
なぜ、こんなにも大きな岩が山頂にあるのか、ホントに不思議だ。
あるいは、山の中にあった岩が浸食で飛び出したのか??
ここは、金櫻神社奥宮でもあり、鳥居や祠がある。
すぐ上、あるいは一番上の写真でも分かる通り、
厚みが1mから数mもある巨石が、多少の隙間はあるが、
まるで人が組み上げたかのように積み上がっているのだ。
ここは、「世界最大の磐座」だという話もある。
確かにそう思えるスケールと存在感だ。
この日は風が強く、すぐに吹き消えてしまうのだが、
大きな岩の圧力のようなパワーがビュンビュン飛び交っている感じだ。
周囲にも尖った巨石の乗った峰がいくつもあり、
その間をも何かが通信するかのように飛んでいる感じがする。
南方にはきれいに富士山が眺められる。
ただ、いつも神奈川県側(東側)から見慣れた姿とはちょっと違う。
左右対称ではなく、左(東)側がなだらかで、
右(西)側がいつも見慣れた傾斜より急なのだ。
五丈岩の下で、富士山を眺めながら昼食を済ませ、
パワーを含んだ空気を思い切り何度も吸い、
元の登山道を戻った。
上りが約2時間だったので、1時間半あれば降りれるかと思ったが、
実際には足が言うことを聞かず、
なぜか腕が痺れてきたりして、
上りよりも下りの方が休む回数はずっと増えた。
結局、下りもほぼ2時間かかった。
行かれる方は、次の点に留意して行って欲しい。
・季節は春か秋
・滑りにくい登山靴
・手袋