大室山おおむろやま |
大室山は、なんとも不思議な火山だ。
山焼きである程度人工的に作っている面もあるのだろうが、
山肌には木も岩もほとんどなく、
きれいに緑の草で覆われている。
麓からリフトに乗って、ほんの数分で山頂まで行かれる。
標高は580m、噴火口跡をぐるりと歩いて回れる。
1周がちょうど1kmほどだ。
「お鉢めぐり」と言うらしいが、
富士山をはじめ南アルプス、伊豆七島、房総半島などを
見渡すことができる360度の大パノラマだ。
自分が行った日は、天気は良かったのだが、
雲の加減で、富士山は望めなかった。
噴火口の中も下りられるが、
なんと噴火口底はアーチェリー場になっている。
これは、予想外だった。
そこへ降りていく途中に、浅間神社がある。
斜面の一部だけに岩があって磐座のようになっており、
安産と縁結びの神、磐長姫命を祀る大室山浅間神社がそこにある。
比較的簡素な佇まいだが、
そのあたりだけ、空気が違う感じはある。
噴火口というと、熱気を感じそうだが、
ここは静かで穏やかな雰囲気だ。
ふもとにさくらの里という公園があり、
多くの種類のさくらを植え、
一年中何らかのさくらを楽しめるようになっている。
今回訪れたのは、11月20日だったが、十月桜というさくらが、
数は少ないのだが咲いてた。
この季節に桜が咲いているなんて驚きである。
今回の大室山は、パワースポットというよりは、
不思議スポットというべきだろうか。
伊豆に行ったら、是非訪れてみて欲しい。