大涌谷(おおわくだに) 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251 |
箱根神社へ行った帰り道に、久々に大涌谷を訪れてみた。
天気が良かったせいか、駐車場へと並ぶ車列の最後尾についてから、
約1時間もかかってしまった。
ここは、約3100年前の箱根火山の水蒸気爆発に伴う山崩れ、
2900年前の火砕流などでできた谷間だ。
くろたまごで有名だ。
上の案内図にあるように、散策路(自然研究路)が設けられており、
いろいろ楽しめるはずだったのだが、
ほぼすべて立入禁止になっていた。
なんだ、せっかく来て、天気もよかったのに残念、
と振り返った瞬間に驚いた!
間近に迫る、大きな、大きな富士山がで~んと視界を占めたのだ。
駐車場へ入るときも、車を降りて散策路の入口まで歩く間も
まったく気が付かずに来ていた。
こんなに近いのに、雲の加減によっては、晴れていても見えない。
今回はラッキーだった。
とてもいい気分になり、
そのパワーを胸いっぱいに、と思うところだが、
大涌谷ではそうはいかない。
有毒な火山性ガス(亜硫酸ガス、硫化水素ガスなど)が漂っており、
それがために、奥の方が立入禁止になっているのだから。
すぐに鼻が慣れてしまうが、硫黄の臭いが立ち込めている。
今でこそ、「大涌谷」という呼び名になっているが、
その昔は、見た目の通り、
「地獄谷」とか「大地獄」と呼ばれていたらしい。
明治時代に、明治天皇が行幸されたときがあり、
その際に「大涌谷」に改称されたそうだ。
だが、大地の熱エネルギーは凄まじい。
深呼吸はせずに、体全体で大地のパワーを感じて欲しい。
余談だが、大涌谷の温泉水が、新型コロナウィルスを
不活性化させることが判明したという ⇒ コチラ参照