富岳風穴・鳴沢氷穴 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1/鳴沢村8533 |
富岳風穴
当たり前ではあるが、
ここは夏に来るにはもってこいである。
外が30℃以上あっても、中はほぼ0℃(平均3℃)だ。
富士五湖の西湖付近の少し富士山側を走る国道139号沿いを
走っていると、こんな看板が目立つので分かりやすい。
この「森の駅 風穴」を見て右へ進む。
青木ヶ原樹海の端に位置するが、風穴・氷穴は地下に降りていく。
観覧券が各350円するが、
共通観覧券を買うと各300円で少しお得だ。
入口までは、まったくそのそぶりを見せないが、
階段を降りて、天井の低い洞窟内に少し入ると、
一気に冷気が充満してくる。
火山である富士山の熱い気を
どこか体から離れたところに感じながら、
一気に体の表面は氷の冷たい気に覆われる。
何とも不思議な感覚である。
中はそれほど広くはないが、
一番奥の方の天井付近に「珪酸華」=光り苔が群生し、
かすかな光を放っている。
光り苔の前で折り返して、
全行程15-20分ほどで、元の出入口に戻ってくる。
青木ヶ原樹海
続いて、鳴沢氷穴に向かうが、
青木ヶ原樹海の中を進むルートと、
139号線の歩道を行くルートとがある。
もちろん(?)、前者がおススメだ。
風穴で冷えた体を、暑くない程度に
元に戻すにもちょうどよい。
ここは、富士山から流れ出た溶岩の上に
うすく溜まった土に木々が生えたので、
深く根を張ることができず。
地上に半分出た太い根がうじょうじょしている。
また、溶岩の中にあったガスが地上に抜けた跡が
ガス孔となって、あちこちに穴が開いている。
青木ヶ原樹海というと、
ちょっと怖いイメージを持つ人もいると思うが、
少なくともこの付近を昼間に歩くなら、
陰的な氣はほとんど感じられない。
樹海だからと言って、土壌が薄いせいなのか、
あまり太い木や高い木はなく、鬱蒼と暗い訳でもなく、
普通に森林浴を楽しみながら移動できる。
ただ、フィトンチッドが少ないのか、
土壌の違いなのか、
正確なところは分からないが、
普通の深い森とは、どこか雰囲気が違う感じはした。
鳴沢氷穴
こちらも地下へと降りていく。
内部は、この日は0℃ちょうどだった。
富岳の風穴に対して、こちらは氷穴というだけあって、
確かに氷は多いが、中の気温はさほど変わらない。
途中に地獄穴という竪穴があり、
伝説では、江ノ島までつながっていると言う。
さすがにそれはないと思うが、
どこまで続くのか未確認らしい。