日向薬師 宝城坊(ひなたやくし ほうじょうぼう)~霊山寺の一坊 神奈川県伊勢原市日向1644 開創:行基 本尊:薬師三尊 宗派:高野山真言宗 |
3/27の亀石の後に行ったのだが、
写真の撮り忘れがいくつかあり、再度訪問した。
バスや下の駐車場から行くと、
入口はこんな感じで、上の様子は想像がつかない。
数分階段を昇ると、山門があり、
左右に金剛力士像が立っている。
山門自体は質素な作りなのだが、
2体の像は高さが3.5mもあり、この迫力である。
狛犬ではないが、
右が口を開いた阿形像、
左が口を閉じた吽形像だ。
山門をくぐった後は、しばらくこのような
鬱蒼とした森の中を進む。
時間的には10分ほどだ。
すると、一番上の写真の本堂(薬師堂)の前に出る。
茅葺屋根で、かなり大きな建物だ。
七間堂と言うらしいが、正面の柱間が7つもある。
国指定重要文化財になっている。
(間口:20m、奥行:17m、高さ:10m)
これだけ大きいのだが、元は行基が霊亀2年(716年)に開いた
霊山寺という寺の中の一坊であった宝城坊というものだそうだ。
通称としては、日向薬師と呼ばれている。
撮影禁止だったので、写真は撮れなかったが、
中にはたくさんの仏像や絵などがあり、圧倒される。
薬師如来、千手観音、四天王など数がすごく、迫力もある。
なぜか、絵も多く飾られており、見たところ油絵っぽい。
油絵で仏様や境内の様子が描かれており、
洋風日本画とでもいうか、不思議な感じだ。
更に、必ず寄って欲しいのが宝殿(宝物殿)である。
大人300円だが、絶対におススメだ。
ここも撮影禁止なので、案内看板にあった写真の写真を
参考にして欲しい。
中央に厨子があり、その左右に四天王立像と十二神将立像が並ぶ。
十二神将立像は等身大で、すごい氣を放っている!
よく見ると、腰が真っすぐな像とひねった像、
頭に十二支が乗っていたり、など特徴がある。
どれも今にも動き出しそうなものばかり。
この写真の左右には、高さが2~3mの
日光・月光菩薩立像、
阿弥陀如来坐像、薬師如来坐像
などもあり、間近に見られて迫力満点だ。
とにかく、建物の外からは想像のつかない空間があり、
中がとてつもないパワーで満たされている。
凝ったライティングまで用意されている。
いつも同じ方がいるのか分からないが、
受付の案内係の方が博識で、
いろいろとびっくりするような歴史の解説をしてくれた。
本職は絵描きさんだと言っていたが、
本堂にあった絵の作者なのか?
(これは聞きそびれてしまった)
比較的人が少なそうなタイミングを見て入り、
声を掛けてみるといい。