さいじょうじ神奈川県南足柄市大雄町1157 |
奥深い山の中にあり、最初の山門から本堂までは遠い。
大きな杉並木の中を抜けていく。
歩きだと「てんぐのこみち」(天狗の小道)という
名前は小道だが、実際は登山道を進む。
境内は広く、うっそうとした森の中だ。
そこかしこが苔に覆われ、
見るからにとっても古そうな石塔などが並ぶ。
そして、ようやく本堂近くの総受付というところに着く。
上の最初の写真が本堂だ。
もう少し進むと多宝塔。
1863年の建立。
この辺りからは、いよいよ本当に天狗が出てきても
不思議ではないような雰囲気。
そして、3つの橋が並ぶ。
両側は渡れるが、中央は特別な行事用で渡れない。
渡った先が「結界門」。
左右には天狗が立っている!
確かに雰囲気が変わり、
天狗の結界(?)に入り込んでしまった感じ。
多くの巨大な天狗の下駄が並ぶ。
奥の院 |
奥の院は更に先の長い長~い階段を昇る。
これは本当に長かった。
途中に踊り場も休むスペースもなく、
ひたすら昇るしかない。
息を切らしながら、階段を昇り切り、
ようやく奥の院に到着。
ここまで来ると、天狗の雰囲気はなくなり、
天に向かって上昇する氣を感じる。
長い階段を昇り切った達成感もあるが、
清々しい感じ。
でも、実はここは山頂ではなく、
奥の院の裏手からは
更に明神ヶ岳への山道が続く。
今回、この最乗寺には20年ぶりくらいに来たのだが、
どうも自分の記憶の中のものと変わっていた。
前回は冬で、今回は夏なので、そのせいかも知れない。
また、お寺でありながら、生活臭を感じてしまうような場所や
壊れたベンチが多々目につき、氣を乱していた。
それでも、広い境内全体が山の霊気に包まれ、
結界に迷い込んだかのような感覚になる。
人によって合う合わないがあるかも知れないが、
合う人には強力なパワースポットだ。