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杉桙別命神社(川津来宮神社)

2022/01/17

杉桙別命神社(川津来宮神社)

すぎほこわけのみこと じんじゃ (かわづ きのみや じんじゃ)
静岡県河津町田中宮ノ脇153
御祭神:杉桙別命

杉桙別命神社(川津来宮神社)

県道14号から離れ、畑の中の島のような場所にあり、
車で行くと、1台通るのがやっとの細い道を進む。
よくよく調べてから行かないと、たどり着けない。

平安時代かもっと古くからあり、
「延喜式神名帳」にも載っている。

何度も焼失と再建が繰り返されてきており、
なぜか名前も何度も変わってきているらしい。

桙別ほこわけ明神」「木野(大)明神」「来宮(大)明神」「木野神社」
鬼崎きのさき明神」「木野宮明神」「杉桙別命神社」など

「川津来宮神社」とも言うが、地名の「河津」が「川津」となる。

白い鳥居が印象的だが、その左手前に、こんな楠がある。

わーっと騒ぐような氣を放っており、
これが御神木か?とも思ってしまうが、
前に札が立っており、天然記念物の大クスは神社の左手にあります、
と書かれている。勘違いする人が多いのだろう。

杉桙別命神社(川津来宮神社)

白い鳥居をくぐると拝殿が見えてくるが、
参道の左手、社務所の前に、またも太いクスがある。
これも他の神社なら御神木であっても不思議ではない
どっしりと存在感のある大楠だ。

杉桙別命神社(川津来宮神社)

 

拝殿の右下に、なぜか大きな白と紫の水晶が、
無造作に(?)に置かれている。
説明等はなく、由来は分からない。

杉桙別命神社(川津来宮神社)

そして、拝殿の左手やや奥、本殿の左に、
実に見事な御神木の大クスが立っている。

昭和11年(1936年)に国の天然記念物に措定されており、
目通り周14m、高さ24m、樹齢1000年以上、
来宮様の大クス」と呼ばれているそうだ。

杉桙別命神社(川津来宮神社)

熱海の来宮神社の大楠もすごかったが、
ここの大クスもすごい!

ある意味、荒々しいほどのパワフルな生命力に溢れ、
写真のように近くには行けないのだが、
離れていても、熱気のような氣を感じる。

思わず、健康、長寿を祈りたくなるほど、
一種の怖れを抱くほどの圧倒的な存在感がある。

写真でもある程度伝わってくるとは思うが、
是非実際に目の前に立って感じてみて欲しい。