杉桙別命神社(川津来宮神社)すぎほこわけのみこと じんじゃ (かわづ きのみや じんじゃ) |
県道14号から離れ、畑の中の島のような場所にあり、
車で行くと、1台通るのがやっとの細い道を進む。
よくよく調べてから行かないと、たどり着けない。
平安時代かもっと古くからあり、
「延喜式神名帳」にも載っている。
何度も焼失と再建が繰り返されてきており、
なぜか名前も何度も変わってきているらしい。
「桙別明神」「木野(大)明神」「来宮(大)明神」「木野神社」
「鬼崎明神」「木野宮明神」「杉桙別命神社」など
「川津来宮神社」とも言うが、地名の「河津」が「川津」となる。
白い鳥居が印象的だが、その左手前に、こんな楠がある。
わーっと騒ぐような氣を放っており、
これが御神木か?とも思ってしまうが、
前に札が立っており、天然記念物の大クスは神社の左手にあります、
と書かれている。勘違いする人が多いのだろう。
白い鳥居をくぐると拝殿が見えてくるが、
参道の左手、社務所の前に、またも太いクスがある。
これも他の神社なら御神木であっても不思議ではない
どっしりと存在感のある大楠だ。
拝殿の右下に、なぜか大きな白と紫の水晶が、
無造作に(?)に置かれている。
説明等はなく、由来は分からない。
そして、拝殿の左手やや奥、本殿の左に、
実に見事な御神木の大クスが立っている。
昭和11年(1936年)に国の天然記念物に措定されており、
目通り周14m、高さ24m、樹齢1000年以上、
「来宮様の大クス」と呼ばれているそうだ。
熱海の来宮神社の大楠もすごかったが、
ここの大クスもすごい!
ある意味、荒々しいほどのパワフルな生命力に溢れ、
写真のように近くには行けないのだが、
離れていても、熱気のような氣を感じる。
思わず、健康、長寿を祈りたくなるほど、
一種の怖れを抱くほどの圧倒的な存在感がある。
写真でもある程度伝わってくるとは思うが、
是非実際に目の前に立って感じてみて欲しい。