醫王山来迎院神武寺 神奈川県逗子市沼間2-1402 724年(神亀元年)聖武天皇の命によって、行基が十一面観音・釈迦如来・薬師如来を彫刻し祀ったことがはじまり。その後、857年(天安元年)慈覚によって中興され天台宗に改宗。 |
「神武寺」の名前からして、神社ではなくお寺ではあるものの、
てっきり神武天皇の関係かと思ったら無関係でした。
古くは、「神之嶽」(こうのたけ)といわれ山岳信仰の霊場で、
山の名前の神之嶽が神武寺という名前の由来だそうです。
それほど山深くはありませんが、周りの住宅からはかなり離れた山の中で、
鷹取山ハイキングコースの途中にあります。
東逗子駅方面から登っていくと、まず目につくのはこちらのお地蔵様(六地蔵)。
木の根の間に並び、不思議な雰囲気です。
お地蔵様を見て左手の階段を昇ると楼門があります。
楼門をくぐると、一番上の写真の薬師堂です。
薬師堂には薬師三尊像(逗子市重要文化財)が祀られていて、
秘仏となっており、本来は33年に一度のご開帳ですが、
毎年12月13日にすす払いがあり、拝観のチャンスがあるそうです。
薬師堂の周囲はうっすらとコケがむし、古代的な雰囲気で、霊山という感じがしてきます。
天気が良かったせいもあるかも知れませんが、
比較的カラッとした感じで、ジメジメ感はなく、締まった空気でした。
阿弥陀三尊を祀る客殿宝珠殿は立入禁止で、薬師堂の横から見下ろすしかできません。
何というのか分かりませんが、屋根の上に恐らく巾3m以上はありそうな
大きな珠(?)が乗っています。
お釈迦様が悟りを開いたという菩提樹とは少し種類が違うらしいのですが、
菩提樹(下の写真)がありました。なんじゃもんじゃの木というのもあります。
薬師堂の左手を鷹取山へと登っていくと、
多くの巨石がたくさんあります。
こちらは、どういう加減なのか、直径25cmくらいの丸い穴が開いていました。
その他、こんなような大きな石が山のあちこちにあります。
石老山ほどではありませんが、巨石好きには楽しいハイキングコースでしょう。