神奈川県平塚市下吉沢 |
「日本の聖なる石を訪ねて」(須田郡司 著)という本を見ていたら、
比較的近所にもおもしろそうなところが見つかり、早速行ってみた。
ゆるぎの里「きさわ」という自然公園内にある
立石と呼ばれる巨石である。
本には小さな写真と最低限の説明しかなく、
いろいろ検索の結果、ここの説明で
http://www.hiratsuka-kankou.com/entry.html?id=68479
概要が分かった。
車のナビに中吉沢の池付近の住所を入れて行ったら、
途中松岩寺の案内板があり、そこから出発した。
しばらくのどかな農道を進む。
平塚の市街から約5km、
新幹線の線路からわずか1kmの場所に
こんな大きな森と山があったとは・・・
農道から山道に入ると、蚊がやたらと
飛んできて、ずっとあの嫌な音を立てる。
それも目の周りにくるからたまらない。
20分ほど山道を行くと、霧降りの滝があった。
ところが・・・
今は水が少ないらしく、ほとんど滝になっていない。
http://www.hiratsuka-kankou.com/entry.html?id=68479
の写真にあるような滝を期待して
行ったのだが、水がちょぼちょぼで、
マイナスイオンも飛んでいない。残念。
気を取り直して、更に森の中を進む。
以前行った箱根の飛龍の滝ほどではないが、
アップダウンがそこそこ激しく、
足元も滑るところがある。
そして、20~30分で日之宮神社に到着。
これはさすがにGoogleマップにも出ていなかった。
(2021/5/5いつの間に掲載)
山の頂でスーッと気持ち良い風が吹く。
平塚市街の眺めもよい。
パワースポットとは言わないまでも
とても気のいいい場所だった。
立石
そこから急な斜面を60mほど降りると
目的の「立石」があった。
立石という名前から、
縦に長い石が立っているのかと想像していたが、
実際には縦横3~3.5mの丸っぽい大きな石だった。
すぐにでも下に転がり落ちそうだが動かない。
まさに鎮座!
表面は結構ごつごつしている。
周りには似たような石は全くない。
見かけとは違い、かなりホワっとした柔らかい気を放っていた。
温かく包んで、癒してくれる感じだ。
日本武尊が東征の途中で、
この石に腰かけて休んだという
伝説があるそうだ。
日本武尊もずいぶんとあちこちに伝説を残している。
もう1つの伝説で、この石を7回半回ると
どこからか大蛇が出てくるという。
これは出てこられても困るので遠慮した。
しばらくそこで時間を過ごし、
また急斜面を登って日之宮神社に戻り、
元の道を霧降りの滝まで戻った。
せっかく来たので、中吉沢の池にも行ってみようと。
滝から池への道は、森の木々がコケで緑に覆われ、
ちょっと太古的な空間だった。
それも15分ほどで、中吉沢の池に出た。
小さな池だが、先ほどの日之宮神社付近を水源とする
川の水を農業灌漑用にせき止めたものだそうだ。
魚は見えなかったが、数人の釣り人がいた。
ここは特に気のいい場所という感じではなかった。
でも、立石に行くなら、松岩寺から行くよりも
この中吉沢の池から行った方がいいようだ。
アップダウンはそれ程ないが、足元があまり良くないので、
雨の後は避け、晴れた日がよい。