與瀬神社よせじんじゃ(与瀬のごんげんさま) |
中央高速の下から行く道もあるのだが、
相模湖駅から甲州街道を進んでいくと、
高速の上を超えて行く妙な入り方になる。
こんなパターンは初めてだ。
(甲州街道沿いに1つ目の鳥居、下の写真左が2つめの鳥居)
高速を超えた先に、3つ目の鳥居があり、
更に階段を登って行くのだが、その先に4つ目の鳥居があり、
その先も階段で、これが45度あるのではないかと思われるほど、
梯子のように急だ。
足腰に自身のない方は、右側に回り道があるので、
そちらを進んだ方が無難かも知れない。
その超急な階段を登りきると、ようやく拝殿の前に出る。
木彫がよくできており、威風堂々という雰囲気だ。
ただ、あちこち少々手入れが悪く、
見ようによっては、放置された古い神社になってしまう。
創立年代は不明で、
元々は下の相模川(ダムで相模湖になる前)のそばにあり、
1682年に今の場所に移されたらしい。
その後、火災があり、大正時代に本殿が、戦後に拝殿が再建された。
武運、勝運、開運の守護と
「よせのごんげんさまの虫封じ」の祈祷が名高いという。
目をつむり、静かにその場の空気を感じようとすると、
何かそういうご加護があるように感じられる。
拝殿、本殿の右奥に行くと、小さな洞窟(?)があり、幸の神とある。
右側の石碑にはこう書かれていた。
陰陽和合が万物発動の元なりとの古来からの信仰に依り
縁結、安産を始め、商売繁盛、増産を祈る
その霊験あらかたなり
何となく不気味な雰囲気もあるが、
何だか別の世界への入口のような感じで、
不思議な氣を放っている。
御供岩(おともいわ)(ごくいわ) |
與瀬神社を降り、相模湖の湖岸まで行くと、
小さな祠が乗って、注連縄が掛けられたごつごつした大きな岩があり、
白い鳥居も設置されている。
※道のりにして1km近く離れている。
その昔、ヤヨとキヨという二人の若者が、
相模川で漁をしていると、網に御身体がかかった。
恐れ尊みて村の中段に祠を作って祀ったが、
その後、疫病や火災が続いた。
これは、不浄の地に祀ったためだと考え、
与瀬神社に安置したところ収まった、という。
(岩は相模湖ができる際に、湖底から今の場所に移動)