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仁杉水神社

2024/06/15

仁杉水神社(ひとすぎみずじんじゃ)

静岡県御殿場市柴怒田 上小林入口
御祭神:水神様(?)

仁杉水神社

ここは、御殿場付近のGoogle Mapを見ていて偶然見つけた場所。

東名の御殿場ICから富士五湖方面に行くために
何度となく通ったことがあるのに、
まったく気づいたことがなく、
探索に行ってみた。

仁杉水神社

(Google Mapより)

地図で見るとこんな感じだが、
本体(?)の仁杉神社があることは、前から知ってはいた。
そこから、約900m坂の上だ。

仁杉神社

仁杉神社内には、仁杉水神社の案内等は、
まったくない様子だった。
仁杉神社 - 静岡県神社庁 (shizuoka-jinjacho.or.jp)
たまに、地図の間違いで、すぐ裏手だったりすることもあるが、
そういうこともなかった。

仁杉水神社

しばらく坂を上り、
まずは、目印となる「上小林入口」のバス停に着く。
上の地図の青い点が終わる付近、右への分岐点の
もう少し先にある。

そのちょっと奥、写真では左手にあるはずなのだが、
案内板も踏み分け道すらもない。
森の奥の方を見渡しても、鳥居等も見えない。
(帰りに見直したら、かすかに見えていたが・・・)

坂の上方と下方に農道があったが、
畑で終わってしまい、神社に続く道がない。
民家も、歩く人もいない。。。

弱ってしまったが、
運よく、歩道の草刈り仕事をする人がおり、
ダメ元で聞いてみると、ご存知だった!
えっ、あそこから!?
まったく想定外のルートだった。

申し訳ないが、他の人も言う通り、
あまり多くの人が踏み込むべきではない、
保全されるべき場所だと思われるので、
詳細は割愛する。
ご縁があれば、たどり着けると思う。

仁杉水神社

こんな立て看板があり、こう書かれている。

仁杉水神社(大太郎)
仁杉水神社境内にある湧水を大太郎と呼ぶ。
大太郎は仁杉の開村以来、井戸のない厨用や
水田灌漑用水として大きな役割を果たして来た。
昔は田植時期になると、下流の北久原・御殿場深沢まで
水払いの権利がある農家が「水切番」の木札を持ち、
早朝から順番にこの堰の水を切り流し下った。
干魃の年は深刻な水争いも起きた。
往時は、水草の生えた深い池の底から清水が湧き出た面影は全くない。
上流周辺が、水道工業用取水深井戸として開発が進み、
昭和三十年代より減水が始まり以来、枯渇湧水を繰り返している。
毎年、四月二十九日、仁杉神社氏子会により下流の
関係区長・水利権者代表等が招待され礼大祭が開催される。
平成八年、愛郷報徳社の全面助成をえて、
湧水池と水路の全面整備を行った。
平成十三年十二月吉日 仁杉区長

仁杉水神社

神社ではあるが、特定の神様を祭るのではなく、
湧水により、生活用水、灌漑用水が得られることに
感謝するために、地元の人が建てた神社のようだ。

仁杉水神社

お賽銭箱等はなく、
こんなかわいらしい(?)祠が置かれている。
苔に覆われ、独特の雰囲気がある。

神聖というよりは、清澄な氣が漂っている。
清澄ではあるが、どこかねっとりした氣も混在する
不思議な空間だ。

仁杉水神社

左右に水路があるが、
横を流れる抜川から取り込んだ水もあるが、
左側は、確かに底から水が湧き出しているのが分かる。
底の砂が吹き上がったり、
泡がぷくぷくと噴き出したりしている。
非常にきれいな水だ。

もし、興味があったら、
ご縁が得られるか、試しに訪れてみて欲しい。

Google Map