息栖神社
2022/02/20
息栖神社(いきすじんじゃ) 茨城県神栖市息栖2882 御祭神:久那斗神、天乃鳥船神、住吉三神 |
鹿島神宮、香取神宮とともに東国三社と呼ばれ、
関東以北の人は伊勢に参宮した後に、
禊ぎの「下三宮巡り」と称し、
古くからこの三社を参拝したという。
息栖神社の神社名の上に「東国三社」と
同じ字の大きさで入れている。
上の写真は二の鳥居で、200m少し手前の
常陸利根川の川岸に一の鳥居がある。
一の鳥居の両脇には、忍潮井という井戸があり、
その水の中に、小さめの鳥居が立っている。
上の写真は川側から見ているが、左が男甕、右が女甕という。
ここは川とは言っても、河口に近いためほぼ海水である。
にもかかわらず、海水を押しのけて淡水が噴き出る
井戸となって、生活用水に使われてきたそうだ。
二の鳥居に戻り、中を進むと神門があり、
その奥が拝殿だ。
鹿島神宮、香取神宮のようなスケールはなく、
穏やかで、庶民的な雰囲気もある。
拝殿の左手に御神木がある。
これも、存在感を訴えるようなことはなく、
静かに佇んでいる感じだ。
東国三社の位置関係だが、
息栖神社が直角二等辺三角形の直角になる位置にある。
また、鹿島神宮(武甕槌神)と香取神宮(経津主神)に
祭られる二神が武神(その神剣)であるのに対して、
息栖神社は、武神の乗り物であった「天鳥舟」を祭る
という関係になっている。
神話の上では神となっているが、
実際には人間だったと思われる。
どのようなドラマがあったのか、
想像するといろいろと面白い。