神社・仏閣

長谷寺・白山神社

2021/08/09

飯山観音 長谷寺(ちょうこくじ)

神奈川県厚木市飯山5605
宗派:高野山真言宗(坂東三十三観音霊場 第六番礼所)
創建:奈良時代の神亀2年(725年)行基菩薩

長谷寺

「はせでら」ではなく「ちょうこくじ」と読む。
まずは仁王門をくぐるが、2020年に改修されたばかりで新しい。
左右に金剛力士像が安置されている。

長谷寺

屋根にのった鴟尾しび沓形くつがたとも言う)が特徴的である。
魔除けや火除けの意味があるらしい。

たまたま参拝者が少なかったせいもあるかも知れないが、
境内は深閑とし、柔らかい中にも少しきりっとした気が漂う。

鐘楼堂、イヌマキの木というのがあり、
普通はそれらに触れるべきなのかも知れないが、
個人的には、この朽ちてしまった木が気になった。

長谷寺

特に説明等もなく、落雷でもあったのか、詳細は不明。
ただ、悲しみと力強さの入り混じった氣を発している。
何が入っているのか、黒いビニル袋がいくつか根の周りに置かれており、
これをどけて欲しいと訴えている感じもした。

長谷寺

本堂は観音堂で、木の造作が丁寧で非常に細かい。
屋根とつながりに少々違和感を感じたのだが、
どうやら江戸時代に建てられて、当初は茅葺だったらしい。

 

白山神社(はくさん じんじゃ)

一度、山を下りて、小鮎川沿いの龍蔵神社をお参りし、
また長谷寺に戻って、裏手の白山を登った。

白山神社

静かな山道を10分ほど登って行くと、こんな木があった。
力強く、やや荒々しい氣を放っている。

白山神社

もう数分登って行くと、ほぼ平らになって、
小さな池と龍の造作があった。「白山池」というらしい。

直径1mちょっとの小さな小さな池で、
山のほぼ頂上にあるにもかかわらず、
干ばつの時も含めて一度も枯れたことがなく、
雨乞いの霊地とされているそうだ。

白山神社白山池

飛鳥・奈良時代の僧侶行基が、この霊水の湧き出る池を見つけ、
ここを霊地と定め、白山神社ができた。
(上述の長谷寺も行基が創建者である)

石像があり、となりの石柱に「勅諡 神變大菩薩ちょくし じんべんだいぼさつ」と彫られている。

白山神社

破損でもあって作り直したのか、頭部の色が違っていた。
神變大菩薩(神変大菩薩)とは役小角のことで、
行基は34才上で別人である。
てっきり、石像は行基かと思ったのだが・・・?

白山神社

小さな神社ではあるが、山頂の一部というか、
比較的広い範囲に結界を張っている感じがある。

形としては神社になっているが、山岳信仰の場であり、
この大山や飯山周辺は、神社もお寺も修験場となっている。

長谷寺