本棚・下棚
2022/07/04
本棚・下棚 神奈川県足柄上郡山北町中川 |
今回は、丹沢で最大級の滝を目指した。
丹沢湖から山北藤野線を8kmくらい北上する。
途中、車がすれ違いできない狭い場所も2-3ヶ所あるので注意だ。
そして、西丹沢ビジターセンターを目指す。
ここならば、向かい側の空き地も含めて20台くらい無料で停められるが、
シーズン中は、朝早くから行かないとすぐに一杯になり、
登山や釣りの人が殆どなので、なかなか空かない。
少し奥にキャンプ場があるのだが、そこの利用者専用で使えず、
手前の渓流釣場かキャンプ場で有料で停めるしかない。
まずは、西丹沢公園橋で川の反対側へ渡り、
支流の沢に沿って進む。
河原で意外とたくさん砂があったり、
森のふわふわした土の場所もあるが、
石のごろごろした岩場が殆どだ。
ボランティアの方々が設置してくれた小さな橋もあって有難い。
ただ、よく滑る場所や、橋の流されたところ等もあり注意。
数ヶ所堰があり、そこは急な階段があって、
乗り越えて行けるようになっている。
途中Y字に分かれるが、
右が本棚、畦が丸方面、
左が下棚だ。
一時的な数ヶ所を除いて、それほど急傾斜はなく、
ビジターセンターから
2km弱の道のりを1時間もあれば、
本棚(ほんだな)に到着だ。
谷間の奥まったところの左壁にあるので、
遠くからは見えず、近くに来ていきなり目に飛び込んでくる感じだ。
時期や天候にもよると思うが、
落差60mで結構水量もあり、迫力満点だ。
谷間で風が渦巻いており、水しぶきがすごい。
不思議なことに、
これだけの滝なのに、なぜか滝壺がない!?
ほぼ真下まで行けて、
夏にはシャワー代わりになって、
疲れも吹き飛んでしまう。
マイナスイオンが充満しており、
別に瞑想などしなくても、
静かに佇んでいるだけで、
全身が浄化されていく。
鳥の鳴き声もなく、
水の落ちる音と、
しぶきが顔に飛んでくる感覚しかない。
一休みして、Y字まで戻って、下棚を目指す。
Y字から200mちょっとの道のりだ。
こちらは、落差40mほどで、
本棚よりは小さいが、滝壺はある。
そして、滝壺の周りは砂がたくさんあり、
山の中にいる気がしない。
峠の畦が丸へのルートから外れているせいか、
訪れる人も少なく、
水の落ちる音はしているのだが、
不思議としーんと静まり返った感覚になる。
余談だが、滝壺そばの岩に黒い2本の線があり、
なんだか男女が向き合って立っているように見えてしまった。
2つの大きな滝を見て目的は果たす。
途中、名前はないのかもしれないが、
こんな滝もあり、釣りをする人もいた。
落差は10mくらいだが、水量が多いのと、
すぐ脇(写真左がその一部)に巨岩があり、力強い氣を発していた。
ところどころ、苔がうっそうとして、
視界の8割が照りのある緑色という場所も多かった。
下の写真は、一体何本の木が絡んでいるのだか、
よく分からない不思議な光景だった。
帰宅後に、調べてみたところ、
ウィキペディアによると、このあたりは、
・本棚=ほんだな
・下棚=しもんたな
・雨棚=あまんたな
・地獄棚=じごくだな
などと滝が多く、棚=滝という意味らしい。
本棚、下棚を目指す途中、
(2022/6/26)朝9時ころ、国道246の松田町付近で、
北西方向の空にこんな変な雲が
15-20分ずっと浮かんでいた。
(下の笠雲がかかっている山は富士山)