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大瀬神社・神池

2021/08/09

おせじんじゃ

静岡県沼津市西浦江梨329
御祭神:引手力命(ひきたぢからのみこと)

引手力命神社、大瀬神社

大瀬神社も諸口神社と同様に細長い岬の先にある。
飛鳥時代の白鳳13年(684年)に大地震で
海底が隆起して琵琶島ができたという。
その後砂洲ができて陸続きとなった。

同じころに、土佐国でも大地震があり、
海没してしまった土地を引手力命が
ここに持ってきたことから、引手力命を
祀ったのが大瀬神社の始まりと言う。

ここは一般車はそばまで行かれない。
だいぶ手前で停めて、ダイビングでにぎわう
海沿いを数分歩くと最初の鳥居がある。

大瀬神社の鳥居

その途中、こんな木があったりして驚く。
大地のパワーが強いと、木がうねったり捩じれたりする。

大瀬神社の不思議な木

最初の鳥居をくぐって少し行くと
回れ左をする格好になり、
最初の写真の階段下の鳥居となる。

名前は「大瀬神社」ではなく、
引手力命神社」とある。

そして階段を数十段登った先に本殿がある。
(階段の半ばと上にも鳥居がある)

大瀬神社

引手力命だからか、非常に力強い、
やや荒々しいくらいの気を感じる。
社殿の彫刻も力強い。

何か上に向かって引っ張り上げられる、
そんな感じがあった。

本殿右手には見晴台があり、
きれいな富士山が海からそそり立つように見える。

ところで、ここも不思議なところ。
岬は北東に向かって伸びており、
そこを進んで回れ左して、本殿の正面。

つまり、本殿と3つの鳥居(階段の上中下)は
北東を向いてるのです。
他では聞いたことがありません。

ちなみに富士山はほぼ真北の方角です。
想像するに、富士山から愛鷹山、伊豆の山々に
龍脈が走り、そのパワーを受け取っている?
のかも知れません。

大瀬神社の向き

お参りを済ませ、階段を下りて、
正面=岬の先の方向に進むと神池がある。

 

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神池

神池は、岬の先にこんな風に存在している。

神池に着くまで、しばらく
「潮の香りを感じながら森林浴をする」
という珍しい体験ができる。

神池

ここには、北限のビャクシンの樹林があり、
国の天然記念物になっている。

そろそろ池か、と思う頃に
何かザブンと水音がする。

コイかフナが、エサをもらえると思ってか、
飛び跳ねるようなのだ。

神池

神池は大瀬神社とは対照的に、
やさしく静かなパワーだ。

ベンチがあるので、しばらく瞑想でもして
佇むといい感じ。

しかし、不思議です。
海に囲まれた細い岬の先に、コイやフナがいる。
つまり淡水なんです。

海まで近いところでは10数mしかありません。
流れ込む川ももちろんありません。なのに淡水。
伊豆の七不思議の1つになっているそうです。

雨以外にも水の供給源が必要です。
もしかすると、地下で富士山の地下水系とつながって
いるのかも知れません!?

更に奥(岬の先)に進むと、御神木がある。
大きなビャクシンで、「夫婦ビャクシン」と呼ばれます。

神池の夫婦ビャクシン

見ようによっては叫んでいるみたいですが、
何かを強く発しています。

岬を出ると、こんなイラストみたいな富士山が見えました。
(黒いのはトンボです)

神池からの富士山

 

大瀬神社