天照山神社・白雲滝
2021/08/09
天照山神社神奈川県足柄下郡湯河原町宮上 |
Googleマップで箱根周辺の滝を探していて、
偶然この天照山神社を見つけ、
白雲滝と合わせて行こうと思い、向かうことにした。
ルート検索をすると、
椿ラインという道沿いの「天照山」バス停付近から
山道(一応、ハイキングコース)を入るよう出てきた。
しかし、ストリートビューで見ると、
車は入れず、駐車スペースもない。
他のルートを調べると、下の地図の②付近に、
天照山神社駐車場があるという。
そこで、歩く距離は長くなるものの、湯河原パークウェイ側から車で行くことにした。
ところが、実際に行ってみると、
地図の③までしか車が入れなかった。
情報が古かったようだ。
一応、幅2mくらいの道はあるのだが、
狭い上に、両側ときには上からも草や木が伸びていて
とても車を通せるような状態ではなかった。
傷だらけになっても構わないような軽トラとかでなければ無理だ。
③付近にも、一般民家や温泉宿はあるが、駐車場はない。
駐禁の標識はなかったので、川沿いに停めさせていただいた。
③から15分ほど歩くと、かつての(?)駐車場があり、
その奥に、こちらの白い鳥居があった。
手前の標識に、
左に白雲の滝
右に天照山神社
とあって勘違いしやすいが、両方とも右に進む。
鳥居で一礼をして奥へと進む。
ただの山道で、整備されたハイキングコースではない。
緩やかな坂だったり、急坂になったり、
小川を渡ったり、苔むす道になったり。。。
20分ほど行くと、少し平らになり、
2つ目の白い鳥居が現れ、奥に本殿が見えてきた。
本殿は、冒頭の写真の通り。
車も来られない、こんな山奥にどうやって建てたのか不思議である。
本当に、山の中にひっそりと佇むという感じである。
さほど古くはなさそうだったが、
昭和6年(1931年)の造営らしい。
山に完全に溶け込んでいる感じで、
神社だけの強い気は特には感じられないが、
周囲の土地を守っている、という雰囲気である。
お参りをさせていただき、
本殿右手の道を行き、白雲の滝を目指す。
白雲の滝神奈川県足柄下郡湯河原町宮上 |
ほんの数10m進んだところで、山の上方から
笹を揺さぶるような大きな音がしてきた。
風かと思ったが、いつまでもやまない。
「まさか熊か?」と焦りもした。
あるいは、誰かが草刈り作業でもしているのかと思ったが、
音は近いのに、人の姿も動物の姿も見えなかった。
今日はこれ以上進むな、という警告か?
せっかくここまで来たのに、自分以外の人もいない。
立ち止まって、しばらく音の方向を見ながら悩んだが、
続きの道が音とは違う方向だったので、
警戒しながら先に進んだ。
音は次第に遠く、小さくなっていき、
帰りが心配ではあったが、ホッとする。
15分ほど進むと、ザーッという音が聞こえ始め、
白雲の滝が姿を現した。
落差約30mと、想像していたよりも大きく、水量も多かった。
写真を撮ると、オーブがいくつも映っている。
ここは、山伏修行の滝だという。
場所的には、天照山神社と同様に、山の中にひっそりなのだが、
どこか神聖で、キリっとした雰囲気がある。
しばらく、滝の音とマイナスイオンに癒されてから帰路についた。
例の主の分からない音は、帰りにはしなかった。
自分が訪れた日は、朝9時ころと早かったせいもあるかも知れないが、
すれ違った人は、行きに1人、帰りに2人だけだったが、
普段は意外と人が多いらしい。
天照山神社の近くに、少し小さな去来の滝というのもあるので、
ついでにいくと良いと思う。
天気には気を付けつつも、安心して訪れて欲しい。