公時神社・金時山
2022/02/23
きんとき じんじゃ神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1181 |
箱根の仙石原にある公時神社。
平安時代後期、武将源頼光の四天王の1人と言われ、
幼名を金太郎と言われた怪力の持ち主、坂田公時を祭る。
神社の方は「公時」神社、
山は「金時」山と書くようだ。
箱根の宮ノ下方面から国道138号を御殿場方面に進み、
箱根ガラスの森美術館を過ぎて1kmちょっと行った先の
ゴルフ練習場の奥にある。
御殿場側から行くと見落としやすいので注意。
この写真の車の場所は、ゴルフ練習場の駐車場で500円かかる。
もう少し奥に行くと、公衆トイレと一緒に小さな無料駐車場がある。
そこが空いていなかったら、脇を上に上がった先に社務所があり、
そこにも停められる。ニワトリが沢山いる。
比較的新しい赤い鳥居が二重に立ち、
手前の鳥居の両脇には歴史を感じさせる灯篭が立っている。
2つの鳥居をくぐると、左側に土俵がある。
5月5日の端午の節供に、子ども相撲など金時祭が盛大に行われるらしい。
本殿の手前左に大きな斧がる。
金太郎が使ったというマサカリを奉納した祠箱根というらしい。
だが、説明は何もなく、木陰にあるので見落としに注意。
また、手水として赤く金時水と書かれた水が流されている。
石段を4段上がると本殿だ。
1961年に建てられたそうだが、非常にシンプルで、中に入って鏡の前まで行かれる。
こう言っては大変失礼なのだが、どうもスカスカな感じが拭えない。
公時神社 奥の院 |
本殿右手奥から登山道が始まる。
ここからは、急に神聖な空間に変わるような感じがした。
この先に、元来の奥の院(奥宮)がある。
訪れた日は雨の翌日だったため、
ぬかるんではいなかったものの、石や木がよく滑った。
ほんの数分登ったところに、同心円状に気を発する大きな石があった。
金時山には、金太郎ゆかりの色々な石があるそうだが、
これも何も説明がなく、何だか分からない。
幅4~5mほどで、やや柔らかい気を発し、拒絶感はない。
先日行ったびく石 (石谷山)の山腹にあった石に似ていた。
更に10分ほど登ると、道路を渡り(車に注意)、
すぐのところに、「金時神社奥の院入口」と書かれた標識が
右側に立っている。(ここはなぜか「金時」)
そこを奥へ入っていくと、
先ほどの石より二回りは大きな石があり、そこが奥の院だ。
やはり、本殿とは比較にならない強い気を発し、
長い歴史と神聖な空気を感じさせる。
金時山 |
元の登山道に戻り、登ること数分。
今度は、巾10mを超えそうな巨石があり、
それが真っ二つに割れている。
今度は、「金時宿り石」と書かれていた。
割れ目になのか、横になのかは分からないが、
金太郎がここに住んでいたという。
金太郎が例のマサカリで割ったのか、初めから割れていたのか、
それも不明だ。
ここまでは、ある意味楽しみながら登ってこられたのだが、
ここから先が大変だった。
傾斜がきつく、ところどころ滑り、更に霧が出てきたしまった。
宿り石から1時間弱、休み休み登って、やっと頂上に到着した。
ちょうど神奈川県と静岡県の県境にあり、標高は1212mだ。
富士山を含め、壮大な眺めを堪能できるはずだったが、
真っ白で何も見えなかった。
頂上には、「金太郎茶屋」「金時娘の茶屋」という2つのお店と、
神社、トイレがある。
霧で富士山を拝めなかったのは残念だった。
山の天気は変わりやすいので、少し待ってみたが、
お店の人が店仕舞いして下山し始めたので、
諦めて下りることにした。
行かれる方は、なるべく天気がよく、気温があまり高くない日を
選んで欲しい。ピクニック気分ではややきついと思います。