九頭龍神社
2021/08/09
(本宮)神奈川県箱根町元箱根防ケ沢(箱根樹木園内) (新宮)神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1(箱根神社となり) 御祭神:九頭龍大神 |
箱根神社に行ったことのある方なら、
となりの九頭竜神社にもほぼ確実にお参りされるでしょう。
でも、そこは新宮で、本宮は約3km離れた湖尻の方にあります。
本宮付近はバスも電車もないので、箱根園から20分歩くか船になります。
私は箱根園から歩きました。
湖畔に「神山通り」という歩行者・自転車専用の道があり、気持ちよく歩けます。
湖面を行く遊覧船やボートなどを楽しみながら、
てっぺんだけ見える富士山を見たりしながら進みます。
途中で疲れたら、こんなベンチもあります。
途中、「九頭竜の森」という樹木林があり、入場料500円を払って入ります。
九頭龍神社はこの森の中にあるので、船で行くのでなかれば必ず入って下さい。
もう10分ほど歩くと到着です。
拝殿は新しく、鮮やかな朱色をしていました。
金運守護、商売繁盛、縁結びの龍神様とのことです。
縁結びということで、やはり女性の参拝者が多かったです。
その昔、芦ノ湖に毒龍が住んでいて、住民が被害を受けていたところに、
萬巻上人が湖中に石壇を築いて調伏の祈祷をしたところ、
帰依して龍神様になったそうです。
「九頭龍」とはいいますが、頭が9つあったとか9匹いたという
伝承は特にないそうです。
実際には、金龍と青龍の2体が祀られているという話もあります。
一番上の写真にあるように、拝殿にある龍の彫刻は茶色です。
何匹か分かりませんが、頭は3つ彫られています。
また、近くには白龍神社もあります。
拝殿付近は、縁結びにご利益がありそうな現代的な雰囲気で、
拝殿下の階段から湖畔にかけては、やや古代的な雰囲気を感じます。
もしボートで行くと、こんな桟橋から入ります。
上の写真の目線からすると左手の少し沖に
水中の鳥居があります。
芦ノ湖に少し突き出た小さな半島のような場所なのですが、
水際にもかかわらず、おそらく10数mはある大きな木が2本立っています。
森と湖の自然に恵まれ、観光地の喧騒からも離れた
とても気のいい神社でした。
一方、箱根神社となりの新宮の方は、
観光の中心にも近く、いつも大勢でにぎわっており、
質素な中にもきらびやかな雰囲気があります。
この拝殿前の屋根はいつできたのでしょう?
前回、去年の1月に来た際にはありませんでした。
この九頭龍がいなかったら、箱根神社の一部と勘違いしてしまうかも知れません。
観光で行くなら新宮のみでいいでしょう。
龍神様とコミュニケーションをとってみたいという方は
本宮まで行ってみるといいでしょう。