清左衛門地獄池(厳島神社)
2022/01/30
清左衛門地獄池(厳島神社) せいざえもん じごくいけ(いつくしま じんじゃ) 神奈川県南足柄市狩野865 御祭神:弁財天(?) 清右衛門(?) |
清左衛門地獄池というのは、
平成の名水100選に神奈川県で唯一選ばれた湧水である。
箱根の明神ヶ岳を水源として、
毎日1.3万トンもの水が湧き出している。
深さはないが、とにかくきれいで、
清澄な雰囲気が漂う。
清水なのに地獄池というのも変な名前だが、
その昔、清左衛門という人が水源を求めてここへやってきたところ、
乗っていた馬もろとも、地中深く落ち込んでしまい、
勢いよく水が噴き出してきたことが由来らしい。
小島があって、厳島神社が建っている。
社殿内には、「福寿弁財天 狩野厳島神社」と書かれていた。
(「狩野」はここの地名)
厳島神社のすぐとなりには、弁財寺がある。
弁財天を祀る神社とお寺がセットになっている形だ。
その奥に、幸運の滝という湧水を活かして作られた
日本庭園の中にあるような小さな滝がある。
ここのすぐ近くから、縄文時代の遺跡が見つかっており、
数千年前の昔から、この湧水を求めて住み着いた人々が
大勢いたようだ。
近代の活用としては、富士フィルムが工業用紙によいと
ここで1934年に創業している。
とにかく澄み切った、清澄この上ない氣場である。
大雄山線の大雄山駅または富士フィルム前駅から
歩いて10~15分くらいで行けるが、
ちょっと分かりにくい場所なので、
ナビを使いながら行くとよいと思う。