中川の箒杉
なかがわのほうきスギ 神奈川県足柄上郡山北町中川702 |
国道246号線を清水橋で折れ、山北藤野線を進み、
丹沢湖を抜けてしばらく進んだ先の左上の方に
突如、すっと立ち現れる。
杉自体は、山北藤野線から箒沢(かつては宝木沢)という集落に
入る脇道を少し登った先だ。
車だと、脇道に入らず、少し通り過ぎた先に駐車場とトイレがある。
写真の案内にある通り、かなり古い巨木だ。
・胸高周囲:12m
・高さ:45m
・樹齢:(推定)約2000年
国の天然記念物、かながわの名木100選にもなっている。
すぐ横に、熊野神社という神社もある。
ただ、御神木との説明はなく、紙垂や注連縄もない。
1972年に丹沢集中豪雨というのがあった際に、
この木が土砂崩れを食い止め、集落を守ったそうだ。
まさに、地域の守護神、守り神だ。
本当は木に触れてみたかったのだが、
柵に囲われて、残念ながら近づくことはできなかった。
崖の端のような位置に立っているのだが、
しっかりと深く根を張り、びくともしない雰囲気だ。
自己主張するでもなく、静かに力強く立っている。
大きな枝が折れたり、多少傷んだりした部位もないではないが、
葉は生い茂り、かなり元気な感じだ。
山の斜面を登ると展望台があり、
こんなしゃれた額縁が置かれていた。
茶屋もあったが、この日はやっていなかった。
西丹沢 民宿喫茶 箒沢荘 という民宿もあり、
観光地的な場所ではないが、ゆったりするにはいい場所だ。