思金神社
思金神社(おもいかね じんじゃ)神奈川県横浜市栄区上郷町745-1 |
ここは、車で行くとなかなか大変だ。
表通りからは入れず、かなり離れたところから、
川岸の道を進み、その後は一方通行の
超狭い道をくねくね進む。
軽ならいいが、普通車でも両脇をこすりそうなくらい狭い。
まぁまぁ広い駐車場の一角に4台分だけ、
神社専用のスペースが取られている。
その次は、一番上の写真の急階段だ。
「願いが叶う階段」ということで、
84段、大変ではあるが、
願い事を思い浮かべながら、頑張って登る。
手水舎ともう少しの階段を経て、ようやく本殿に到着だ。
きりっとしつつも、優しい氣の神社だ。
名前の字からすると、お金関係、商売繁盛とかに
ご利益があるのかと思ってしまうかも知れないが、
日本書紀では「思兼神」と記され、
「多くの思慮を兼ねている神様」とされ、
将来を見据えたビジョンを描く知恵の神だという。
天の岩戸開きにおいて、神々の総代表を務めるなど、
多くの活躍をし、財運、学業、工芸、知恵など
マルチプレーヤの神様だ。
振り返ると、霊動石なる石がある。
「祓えたまえ、清めたまえ」と唱えながら、
右回りに3回廻ると、
悪しきところを祓い清め、心癒やされる
パワーストーンとのこと。
これがなぜか、高知県の四万十川源流から採られた
神力ある石なのだそうだ。
では、なぜ高知から横浜へ?
元はと言えば、初代宮司に思金大神が降臨したことから、
1912年に高知県で創建された関係らしい。
その後、1976年に二代目宮司が高知県から横浜へ遷座
したそうだ。高台で富士山の展望台もある。
2020年に建立120年を迎えており、
上図のような本殿の新築造営を目指している。
横浜の住宅街にあり、距離的には気軽に行けて、
しかしながら、狭い道や急階段などの試練もあり、
ご利益は多岐にわたり、霊動石もある、という、
なかなか興味深い神社だ。